はじめに
Macユーザーのみなさん、今もしこれを読んでいるのであれば、どのブラウザから読んでいますか?
今日は、使用感から、Macブラウザの中から一番使いやすいものを、様々な視点から比較したいと思っています。
今回比較に入れたのは、次のブラウザです。
・Google Chrome
・Safari
・Firefox
・Microsoft Edge
・Brave
様々な項目について、使用感について、書いていきます。まずは、それぞれのブラウザを軽く紹介。
(4/18追記)Chomeに重大な財弱性が発見されました。ユーザーは必ずアップデートをするように!!!
【1】出場者紹介
・Google Chrome
現代ブラウザの覇者です。Googleが開発したブラウザで、Androidに標準装備。Google Accountごとに使い分けることができ、拡張機能も多いのが特徴。世界シェアトップを走る、Chromiumベースのブラウザです。
・Safari
Apple専用のブラウザ。Mac、iPhoneでは標準装備。使い勝手はシンプルで、拡張機能は少なめ。そのシンプルさがどれだけ使い勝手に影響するかが注目。
・Firefox
スマホ台頭の前は、Internet Explorerと人気を二分していた、といっても過言ではない、Mozilla発のブラウザ。2018年に行われた大型アップデートで、Chromeに追いつけているのか。
・Microsoft Edge
Internet ExplorerをやめたMicrosoft。新しく作ったブラウザ、Edgeがついこの前大きなリニューアルをした。Chromiumベースになり、Windows以外のOSでも使用できるようになった。この大手の殴り込みの影響はいかに。
・Brave
次世代ブラウザの代表ともいえるBrave。セキュリティとプライバシーを重視した作りのChromiumベースブラウザ。Google Chromeに使い勝手は似ているが、仮想通貨も取り入れた新しい広告システムは、全く新しいブラウザとも言えよう。
それでは、ここからは、各テストについて。
【2】消費メモリ
まずは、消費メモリについて。テスト方法はこちら。
条件:全てのブラウザは、安定版のなかで最新のもの。
テスト:アクティビティモニタ以外のアプリを閉じ、タブ1つを開き、同一の動画を流し、最大電力使用量を確認。
流した動画は、1080pで流しました。そのまま動画を流して放置した状態と、動画を停止、再生、早送りするなどした操作時の状態2つについて、検証をしました。
結果
使用実メモリが小さいほど、優秀なブラウザと言えます。
1位はSafari。流しているだけの状態での使用メモリは圧倒的に少ない。さすが、Appleが開発したAppleのためのブラウザ。アクティビティモニタでは、Safariと、Safari Web Contentの2つが動いているのが確認できた。
2、3位は僅差でEdgeとChromeがランクイン。どちらもChromiumベースということで、使用メモリはほとんど同じ。安定感がありますね。Edgeも、出たばかりのブラウザではありますが、健闘しています。Chromiumベースのブラウザは、ブラウザ、Helper (Renderer)、Helper (GPU)の3つが動いていました。
4位はBrave。他のChromiumベースブラウザよりはメモリを食っていますね。これは、Braveに標準装備されている多くの機能が動いているから、と考えられます。
5位はFirefox。うーん、残念。結構期待していたんですが。ブラウザとWeb Content がアクティビティモニタで確認できましたが、どちらも結構メモリを食っていた印象です。
使用メモリが少ないのは:Safari
【3】速度
速度のテストは、メモリの実験と同じ条件で行った。
テスト:Speedometer 2.0というサイトを用いた。このサイトは、様々なWebアプリケーションを起動させ、その時間から、速度を計算する。大きい値であれば、速いといえる。
結果
ここでも、メモリ消費とほとんど同じ結果が。
1位はダントツで、Safari。ぶっちぎりの速さです。しかし、Speedometerを走らせていた時に一度止まって、1時間以上動いていなかったので、一度アプリを閉じて、もう一度行いました。
ChromeとEdgeはまたもや僅差。ここは、性能面では、どちらも同じくらい、と言っても良いでしょう。
FirefoxはBraveを少し上回りましたが、どんぐりの背比べですね。今回調べたブラウザでは、遅いものになります。この後のセキュリティ・プライバシー、拡張性でまきかえせるか?!
Macで一番速いのは:Safari
【4】セキュリティ・プライバシー
テスト:各ブラウザの設定を開き、セキュリティの項目に、以下の設定があるか否かを確認。
結果
プライバシー観点から、まずブロックして欲しいのはクロスサイトトラッカー。私も、一度調べた電気製品を、買った後数ヶ月後もいまだに広告で出てきたりすると、付き纏わられている感じがして、好きではないです。Chrome以外は、基本的には大丈夫そう。ちなみに、Chromeも近々、Privacy Sandboxという名で、トラッキングブロックを発表するんだそうです。
私的、プライバシー1位はBrave。Braveは、トラッカーを個別にブロックはできない模様。また、危険コンテンツに関しては何も記載が無かったです。当たり前すぎて記載がないのか、本当に機能がないのか。そこは気になりますが、自動HTTPSアップグレードと、Torという超厳重ブラウザがプライベートタブから開けるのは、プライバシー重視と言える。
2位はFirefox。新生Firefoxは、Braveに遅れをほとんど取らないプライバシーとセキュリティー重視の設計。基本を全て抑えてますね。自動HTTPS機能さえあれば、Braveと同等、またはBrave以上の評価になったかもしれませんが、他の追随を許さないほどのリードを持っています。
EdgeとSafariは同じくらい。Edgeに関しては、ほとんどのトラッカーをブロックするという、なんと曖昧な表現。しかし、個別でトラッカーブロックができるみたいなので、面倒ですが理論的にトラッカーブロックはできるという意味で、△としました。
Safariは、フィンガープリントブロックとクロスサイトトラッカーブロックは装備されているみたいです。この2つは、少し物足りないかな〜というところ。
最下位はChrome。もう、ほとんど何もありません。本当にベーシックなところですね。このままで大丈夫か??Privacy Sandboxがリリースされるのが楽しみです。
プライバシーとセキュリティ:Brave か Firefox
【5】拡張性
ほんの少し主観も入っていますが、以下の結果になると思います。
パスワードマネージャは、どのブラウザも装備しています。ちなみに私は使用していません。しかし、かなり使い込んでいる人もいるのでは?
対応OS。これに大きな差が。まず、Safari。Safariは、Apple製品でしか使えません。要は、iPhone、iPad、Macのみです。これ以外のスマホやPCを使っている方は、Safariでの同期ができないので、選択肢には入りにくいと思います。
もし、Safariがもともと入っているから、これで良いっしょ?と思っているAndroidユーザーがいるなら、もう一度考え直してみて!
他の4ブラウザは、DesktopではWindows、Mac、Linuxが使え、MobileではiOS、Androidに対応しています。
では、FirefoxとChromeの◎は何?と思うかもしれません。
まず、Googleが開発したOSを搭載したChromebookは、デフォルトでChromeが搭載されています。
また、Firefoxは、AmazonによるFireタブレット、Fire TVに対応している唯一の外部ブラウザです。Fireには、Amazonが開発したSilkというブラウザが標準装備されていますが、Firefoxも使えます。これ以外のブラウザは、Fireのソフトを改変しない限り、手に入りません。
FireもChromebookも、シェアがそこまで大きくありません。よって、◎としました。EdgeとBraveも十分多くのプラットフォームで同期ができるので、◯です。
拡張機能にどれだけ対応しているかは、大事なポイントの一つです。正直、超有名な拡張機能については、どのブラウザも対応していますが、やはりChrome Webstore が品揃えが立派。ここは、Chromeに軍配。
BraveもChrome Webstore から拡張機能を入れますが、Brave上では動かないものもあるということで、◯です。
Safariは、拡張機能サポートが乏しいです。メジャーな拡張機能は、あることはあります。よって、△としました。
拡張性は:Chrome
【6】独自性
ここからは、各ブラウザが、他と差別化するための独自機能を紹介していく。総合評価にはそこまで影響を含ませない予定だが、ある意味番外編として紹介していきます。
Google Chrome
Chromeは、大きな特徴が無いブラウザです。強いていうなら、Googleアカウントとの親和性がものすごく高いため、アカウント切り替えがスムーズにできたり、プライベートと仕事など、用途を分けることが簡単であることです。
さらに、Google Chromecast と連携して、ディスプレイやテレビにキャストするのが容易である点も、Googleとしての強みです。
Chromeのツールバー。Google翻訳の拡張機能を入れちゃっています。デフォでは存在しません。
Safari
Safariも、特段大きな特徴はありません。Safariは、Appleが開発したアプリであることから、airPlay を用いて、appleTV へのキャストが簡単にできます。
さらに、Apple Payとの親和性も高く、Safari上で決済をする時、iPhoneのFace IDでサッと会計できてしまうのは、iPhoneユーザーには嬉しい機能かも。ただし、Apple Payを使えるサイトのみですが。
Safariのツールバー。すっきりして、ボタンが少ないですね。url を入れる左側にある"D"と書いてあるのは、私が入れた拡張機能なので、デフォでは入っていません。
Firefox
Firefoxは、上記2つのブラウザよりも、尖っています。プライバシー重視になった上に、Firefox Sendというファイル転送機能と、Firefox Monitorで、自分のメールアドレスが悪用されたり、ハッキングされる危険性があるかを確認できます。確認したい方は下のリンクからどうぞ。
Firefoxのツールバー。黒基調で、シャープなイメージです。URL欄の横に、別途の検索欄があるのが特徴です。
Microsoft Edge
新生Edgeにも、特徴的機能があります。Edgeは、コレクションと言い、Office365との互換性が高まる機能が近日追加される予定だそうです。コレクションでは、WordやExcelのへの書き出しが容易になるみたいです。
また、Edge上でBingを用いて検索をすると、Microsoft Rewardsとして、報酬を得ることができます。この報酬、どれだけのものなのかはわかりませんが、Microsoftのギフトカードとしてもらえたり、慈善団体への寄付に回すことができるみたいです。なんか、後述するBraveに少し似た発想ですね。
Edgeのツールバー。Chromiumベースなので、Chromeに似通っています。しかし、IEを彷彿とさせるマークもあります。
Brave
この中で一番他と方向性が違うのがBrave。広告をブロックし、独自で広告を出してしまう、新しいシステムを作っています。
Braveは、トラッキングなしの広告を出し、広告費の一部をユーザーに還元します。その還元されたお金は、BATという仮想通貨として、各ユーザーのアカウントに紐づけられたウォレットに保管されます。そして、その仮想通貨は毎月、ユーザーがよく閲覧したサイトに再配布されるんです。
要は、ユーザーがお世話になっているサイトに、投げ銭をできると。どのサイトにどのくらい配布するかは、ユーザーが自身で決めることもできます。画期的な考えですね。
詳しくは下のサイトから。
Braveのツールバー。URL の右側にあるライオンのマークがShield、三角マークがRewardsです。Shieldは、デフォで入っています。Rewardsは、登録すれば、入ります。
【7】最終結果
さぁ、これらを下に、Macで本当に使いやすいブラウザを、決めていきたいと思います。しかし、みなさんが重要視する項目は異なると思います。そこで、下のYes/No質問から、最適なブラウザを選んでみてください。
1. Mac+iPhoneユーザーであり、今後もそうだと思う
→はい・・・Safari
→いいえ・・2へ
2. とことんプライバシー重視である
→はい・・・3へ
→いいえ・・4へ
3. 多少不具合があっても良いから、斬新なブラウザを使いたい
→はい・・・Brave
→いいえ・・Firefox
4. Googleアカウントがメインアカウント/複数持っている
→はい・・・Chrome
→いいえ・・5へ
5. Microsoft Office派である
→はい・・・Edge
→いいえ・・ChromeかSafari
どうだったでしょうか?日本では、iPhoneユーザーが多いので、Safariかもしれません。まぁ、このチェックシートは目安で、じっくり読んでくれた方は、じっくり考えてみてください。
ちなみに、私はプライバシー重視人間なので、メインブラウザを次のように変えてきました。
2012年〜2018年:Google Chrome
2018年〜2019年:Brave
2020年〜現在迄:Firefox
Googleアカウントを数え切れないくらい持っていた私は、Chromeが最初は手放せませんでした。
その後、Chromeと同じプラットフォームを持ち、プライバシー重視のBraveに乗り換えました。新しいもの好きにはたまらない画期的なブラウザでした。
しかし、BraveのShield機能により、見れないサイトとかがあったので、飾りの少ないFirefoxを現在、使っています。同時に、Googleアカウントを整理しました。(今は4つです。笑)
ちなみに、どれも使いにくいことはありません。ぜひ、自分に合ったブラウザを使って、Macライフをより充実させてみてください!
(4/18追記)Chomeに重大な財弱性が発見されました。ユーザーは必ずアップデートをするように!!!
【番外編】Google Trends(4/30追記)
Google Trends でトレンドを調べてみました。
まぁ、Googleが提供しているデータなので、Chromeが圧倒的優位であるのはそうとして、この5年間のトレンドをみてみました。
2015年5月:Microsoft Edgeの初期版、Spartanが発表、搭載
2016年1月:iPhone用Safariがクラッシュ
2017年11月:新生Firefox Quantum登場
2019年5月:Firefoxでアドオンが使えなくなるバグ発生
2020年4月:Chromeに緊急脆弱性が発見
ちょっと、心配ですね、Chrome。こうみると、面白いですね、トレンド。
コメント