お久しぶりです、Xyrox です。
今日は、新型iPhone 12 が発表されてから1ヶ月。iPhone 12 全種類(無印、mini, Pro, Pro Max)全てが揃い、販売開始しました。
そこで、詳しくわかってきたiPhone 12 のスペックを、先代iPhone、また、最新Android と比較して行こうと思います。
iPhone とAndroid は直接数字で比較できません。なぜなら、使っているチップセット(頭脳)が異なっているからです。あくまで参考程度に。
iPhone 12 のスペック
iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 11 Pro | Galaxy S20 5G | XPERIA 5 II | |
ディスプレイ | 6.1 in OLED | 6.1 in OLED | 5.8 in OLED | 6.2 in OLED | 6.1 in OLED |
縦 | 146.7 mm | 146.7 mm | 144 mm | 151.7 mm | 158 mm |
横幅 | 71.5 mm | 71.5 mm | 71.4 in | 69.1 mm | 68 mm |
厚さ | 7.4 mm | 7.4 mm | 8.1 mm | 7.9 mm | 8 mm |
重さ | 164 g | 189 g | 188 g | 163 g | 163 g |
チップセット | A14 Bionic | A14 Bionic | A13 Bionic | Exynos 990 | SnapDragon 865 |
RAM | 4 GB | 6 GB | 4 GB | 8~12 GB | 8 GB |
ROM | 64~256 GB | 64~256 GB | 64~512 GB | 128 GB | 128~256 GB |
バッテリー | 2815 mAh | 2815 mAh | 3046 mAh | 4000 mAh | 4000 mAh |
充電容量 | 20 W (Qi 15 W) | 20 W (Qi 15 W) | 18 W (Qi 18 W) | 25 W (Qi 15 W) | 21 W |
iPhone 12 のイチオシポイント
まずは、iPhone 12 の利点から。かなり進化した所もありそうです。
極薄筐体
iPhone 12 は薄さが7.4 mm と、非常に薄いです。ここ数年、7.5 mm を切る薄さのスマホはほとんどありませんでした。
それだけ薄いスマホは珍しい、ってことですね。
最新チップセット
iPhone 12 シリーズには、Apple の最新チップセット、A14 Bionic が搭載されています。
Android スマホの多くには、Qualcomm のSnapDragon というチップセットを導入しています。
数年前は、SnapDragon とAシリーズの間の差は大きいものでした。それが、2020 年になり、ついにSnapDragon 865 の性能がA13 Bionic を超えました。
今回の新型 A14 Bionic の性能はこのようになっています。
A14 Bionic | SnapDragon 865 | A13 Bionic | |
Geekbench シングル | 1584 | 827 | 1324 |
Geekbench マルチ | 3931 | 3069 | 3042 |
またA シリーズが突き放した感じですね。
しかし、この数字はあくまでもチップセット 単体のスペック。これだけでスマホのコンピューティングパワーを決めつけてはいけません。それが、次に紹介するiPhone の強み。
iOS による最適化
iPhone は市場でもほぼ唯一と言える、独自OS を積んだスマホです。
日本にあるほとんどの他のスマートフォンは、Android で動いています。
Google のスマホ、Pixel もある意味独自OS と言えますが、、
iOS はiPhone にしか使われていない、というポイントが重要になってきます。
iOS は、iPhone のためだけに作られる。ということは、、
チップセットとOS、メモリなど様々な他パーツとの「連携」ができるんです。
連携がうまくいっているのはやはりiPhone!
この連携については、iPhone に軍配が上がりまくりです。独自OS を持つことで、消費電力、消費メモリを賢く、最適化できます。
これを踏まえると、最新チップセットが組み込まれたiPhone12 はかなり処理能力の高いスマホに仕上がっていると思います。
メモリ、バッテリーが数字上かなりショボいiPhone。iPhone11 なんて、メモリ3GB!四年前のAndroid 並みの数字です。
バッテリー容量も、4000mAh 台が主流になってきているなか、iPhone12 はまだ2000mAh 台!?
なのに、Android スマホと拮抗できています。それは、A シリーズチップセットとiOS による自社開発システムのおかげで、超省電力化が実現できているからです。
バッテリー容量が小さいといいことがもう一つ。充電容量(スピード)が小さくても、速くフル充電できます。
よく動画とかで比較されている、スマホの100%充電のスピードは、充電速度だけじゃなくて、電池容量も大きく影響しているからね。
iPhone12 の充電容量(20 W)は、遅い方の部類ですが、電池容量も小さいので、充電マックスになるスピードは高速充電を謳っているAndroid とさほど変わらないのではないでしょうか。
iPhone12 のイマイチポイント
もちろん、iPhone の全てがいいわけではありません。ここ、残念だな。。と思うところをいくつか。
充電口が Lightning
これが、一番の残念ポイントとも言えます。充電口は、いまだにあのツメのような、Lightning。
最近のAndroid スマホの大半は、USB-C が差込口に使われています。
あの使いづらいmicro-USB から刷新されていってますね!
Lightning 同様、向きは関係なく挿せます。さらに、ツメ型ではないので、グッと押し込まずに挿せる+折れる心配が無いです。
極め付きには、MacBook はUSB-C の差込口しかありません。
なぜ、iPhoneでUSB-C を採用しなかったのか、、
考えられる原因としては、筐体の薄さの都合上、入れられなかったことくらいかな、と思います。
MacBook のケーブルがUSB-C である以上、Lightning ケーブルも持ち歩かなければならないのは面倒。さらに、電源アダプタは同封されないので、別で購入しなければなりません、、
個人的に、買い換えるスマホ最有力候補でしたが、これで一気に候補外になりました。
噂では、このままiPhone は完全ワイヤレス充電・iCloud の充実化が進み、充電口を無くそうとしているのではないか、ということも。流石にそれはどうかわかりませんが、USB-C は来年機種に期待、となります。
いくら、MagSafe でパチっと充電できるとしても、専用の充電器を別に持たなければならないのは同じです。
低リフレッシュレート
また、今回のiPhone はリフレッシュレートが60 Hz のままです。
2020年に発表されたスマホといえば、リフレッシュレートが120Hz のものが大半。各社軒並み。
リフレッシュレートは、1秒あたりにディスプレイを更新する回数です。多いほど、スクロール時など滑らかに画面が動きますが、消費電力増が欠点です。
バッテリー性能が向上したことで、多くのAndroid スマホには120Hz リフレッシュレートを搭載させています。iPhone 12 は、Pro を含め、リフレッシュレートは60Hz のまま。これは残念。。
やはり、どれだけ省電力なスマホといえど、3000mAh をも満たない小さいバッテリーは、120Hz リフレッシュレートを採用したら全く足りなくなるのではないかな、と思います。
バッテリー容量が小さい分、軽量化も実現したiPhone12 ですが、弊害もありそうです。
まとめ
今回は、最新のiPhone 12 の注目ポイントをいくつか挙げた上で、良いところと悪いところを紹介しました。また、ハイスペックAndroid スマホとのスペック比較も含めて。
iPhone 12、今回の端末は意外と「待ち」かもしれません。中のチップセットのみアップグレードされたイメージです。もしかしたら、来年頃には抜本的なモデルチェンジとかも期待できるかもしれないですね。
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